アースデイとやま

Twitter Facebook

アースデイとやま

アースデイとやま2021

 アースデイとやま2021は、10月17日に無事に開催いたしました。

 新型コロナウイルス感染症の発生という未曾有の状況の中、1991年より続いてきた「アースデイとやま」の灯を守ることができたのは、ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様のおかげです。ここに改めてお礼を申し上げると共に、来年以降も引き続き「アースデイとやま」の活動にご関心を寄せていただきますよう、お願い申し上げます。

報告書

 今年度の総括となる報告書を作成しました。当日の様子なども掲載されてております。

テーマ

「今こそ、いのちと暮らしが輝くために」

 昨年は新型コロナウイルス感染症の猛威が世界を席巻し、今まで私たちが作り上げてきた社会のあり方が、再構築を求められました。アースデイがこれまでに取り組んできた「環境」への取り組みをさらに進めるためにも、今はその枠組みを拡大し、疲弊した社会全般を立て直すことが必要です。地球規模の問題に目を向けつつ、地域の課題に取り組んできた私達のこれまでの取り組みも、改めて問い直す時がきています。

 一方で、コロナ禍において農業などエッセンシャル・ワークの価値が見直され、大都市一極集中の問題が浮き彫りになり、ネットを駆使した人のつながりを促すしくみが広がるなど、私たちに追い風となるような動きも見られました。今年がどのような年になるか予測は困難ですが、仮にコロナ禍が収束に向かった時、これらの追い風が一時的なもので終わらないためにも、まずは現状を明確に認識し、私たちのめざす自然環境と人々の暮らしの共存にとってどんな意味があるかを共有しておく必要があります。私たちは、今年のアースデイとやまに最もふさわしいテーマとして、「今こそ、いのちと暮らしが輝くために」を取り上げます。

開催日時

2021年10月17日(日曜日)9時30分~12時30分

アースデイ2021ポスター
当初作成された案内のチラシ
[PDF形式, 約2MB]

※ 5月30日の開催は延期されました ※

プログラム

概要

 アースデイとやまは1991年以来、自然環境と人間社会の共存のために、さまざまな角度から環境啓発のためのイベントなどを毎年開催してきました。2021年は当初5月末に対面集会として予定していましたが、新型コロナの蔓延状況からみて10月に延期となり、さらにオンラインでの開催に変更しました(ちなみに、昨年もオンラインで開催しています。過去のアースデイとやま ▶ をご参照ください)。

 当日の主な内容として、コロナ禍で改めて見直された農林漁業や教育などエッセンシャルワークの重要性や、コロナの影響下での新たな教育や町づくりの課題を考えるために、

  1. ①「第一次産業」
  2. ②「教育」
  3. ③「地域づくり」

をキーワードにした、県内のパネリストによるトークを準備し、持続可能な社会づくりをめざした活動についての理解を深めあうことをめざしています。現在予定しているプログラムは、下のタイムテーブルの通りです(若干の変更はあるかもしれません)。最後のフリートーク「放課後タイム」では、午前中に紹介したアースデイとやまの関連団体と、Zoomのブレイクルーム機能によって自由な情報交換を行っていただけます。

 各トークセッションの内容と出演者については、トークセッション要旨と出演者 ▶ をご参照ください。

9時30分~9時40分 オープニング

9時40分~10時20分 トークセッションI「第一次産業」

ゲスト
① 島田 優平 氏(株式会社島田木材)
② 脇山 正美 氏(泊漁業協同組合)
ホスト
橋本 順子 氏(有限会社土遊野)

10時20分~10時30分 休憩 + 関連団体自己紹介

10時30分~11時10分 トークセッションII「教育」

ゲスト
① 齊藤 優華 氏(認可外保育施設寺子こどもえん)
② 関 美佳 氏(寺子屋つながリンク代表)
ホスト
竹中 成行 氏(公益財団法人富山YMCA)

11時10分~11時20分 休憩 + 関連団体自己紹介

11時20分~12時20分 トークセッションIII「地域づくり」

ゲスト
① 能登 貴史 氏(一般社団法人なんと未来支援センター)
② 善田 洋一郎 氏(NPO法人コクリエ)
ホスト
安江 健一 氏(NPO法人まちづくりスポット)

12時20分~12時30分 クロージング

12時30分~13時30分 フリートーク「放課後タイム」

トークセッションの要旨と出演者

トークセッションI「第一次産業」

要旨

 コロナ禍及び著しい自然災害がおきている今、どこで、どのように生き、暮らして行くのか?が一人ひとりに問われているように思います。また命と環境を守るうえで、農林漁業もエッセンシャルワークとしてその意義がクローズアップされています。

 今回は社会的課題にも取り組んでおられるお二人、富山県朝日町の泊漁連の脇山さんと南砺市の島田木材の島田さんをお招きします。そして、有機農業の橋本の3人で、今切実に実感していることや、これからの課題や取り組み等について話し合いたいと思います。またいかに若い世代に第1次産業を繋いでいけるか?も大きな課題のひとつです。

ゲスト
島田 優平 氏(株式会社島田木材

島田優平

 昭和52年 南砺市井波生まれ。都内の大学卒業後、奈良県吉野にて林業の世界に踏み出す。富山県にUターンをして、県庁での公務員勤務の後、2008年より家業の林業に携わる。地域林業を支える認定事業体として若手社員を積極的に雇用し、林業を盛り上げている。近年は南砺市が推進するエコビレッジ構想に呼応し、森林・木材をキーワードにして、地域の持続可能性に貢献できる事業の推進にかかわっている。


脇山 正美 氏(泊漁業協同組合

脇山正美

「富山県で一番小さな漁協の挑戦」

泊漁業協同組合 代表理事 組合長。

1961年4月26日生まれ。

平成3年からの黒部川排砂、黒部川連携に反対。

NGO団体 海を守る会代表。

平成11年から泊漁協組合長に就任。

現在は持続可能な漁協づくりをテーマに活動。

漁業者の高齢化、魚価安の問題点、漁場整備、育てる漁業、環境保護などテーマ別に問題提起し解決策をさぐる。


ホスト
橋本 順子 氏(有限会社土遊野

橋本順子

 1954年茨城県産まれ。お茶の水女子大学教育心理学科卒。東京にて精神保健ソーシャルワーカーとして勤務後、富山県で足立原先生が展開した『草刈り十字軍』『人と土の大学』に参加したことがきっかけで、東京出身の夫と出会い38年前に結婚と同時に富山市の里山に移住し、有機農業に取り組む。現在持続可能な有畜循環型有機農場『土遊野』を展開。小水力、太陽光発電で電気自動車2台を充電し配達もしている。


トークセッションII「教育」

要旨

 コロナ禍において子ども達の教育や子どもの育ちという点で、これまでとは大きく環境が変わりました。日々の生活でマスク着用が当たり前になり、ICTを活用した教育が導入されています。今後子ども達の教育はどのように変わっていくのでしょうか。セッション2では、学校教育(フォーマル教育)とは異なる、いわゆるノンフォーマル教育に取り組んでおられるお二人、認可外保育施設寺子こどもえん代表の齊藤優華さんと寺子屋つながリンク代表の関美佳さんをお招きします。学校教育の現状と課題をお聞きしながら、お二人の教育にかける想いなどを語っていただき、これからの教育に必要なことについてトークしていきたいと思います。

ゲスト
齊藤 優華 氏(認可外保育施設寺子こどもえん

齊藤優華

 2006年よりお寺の境内で、様々な体験や交流が出来る子ども達の居場所・遊び場所として「寺子クラブ」を開始。子育てママの交流や子育てに優しい取り組み紹介を目的に、ワークショップやイベントを始め、現在では「人に優しく・地球に優しく」がコンセプトのイベント「ほのぼのマルシェ」を、年2回実施している。

 2013年、認可外保育施設「寺子こどもえん」開設。「幼児期だからこそ」「この土地だからこそ」の活動を大切に、豊かな自然と受け継がれてきた歴史や文化、沢山の人達との関わりの中で、子ども達の「生きる力」「感じる力」を育み、様々な循環が生まれ、地域と共にある「子育ち環境」を目指す。

 2017年からは、小学生を対象とした「寺子こども食堂」を実施している。


関 美佳 氏(寺子屋つながリンク 代表)

関美佳

 「生きる力」「生き抜く力」を育む体験型教室としてプロジェクト教育を展開中。

 幼少時代から参加していたキャンプや、中1でのアメリカ1か月ホームスティ、高校での山村留学やアメリカ留学の中で得た知識と経験をもとに米大学を卒業後は新潟県で山村留学の指導員として約10年携わる。11年前に結婚を機に富山に移り住んでからは、独自の指導法により活動を展開。今はキャンププロジェクトとえいごプロジェクトを開催。子どもたちが自分の人生を自分でしっかり歩んでいける人になるために、主体的な体験ができ、経験を積めるよう、仕掛けづくりと声掛けを大切にしている。また、その想いを保護者と連携が取れるよう、保護者へのフィードバックや勉強会(セミナー)なども行う。


ホスト
竹中 成行 氏(公益財団法人富山YMCA

竹中成行

 1974年富山県生まれ。富山県立大学卒業後、8年間の大工経験を活かして、2007年から青年海外協力隊員としてマラウイ共和国で木工の指導を行う。帰国後はJICA国際協力推進員、青年海外協力協会(JOCA)職員を経て現在は(公財)富山YMCA職員・社福事務長を務める。マラウイ共和国での経験を子ども達に伝えたり、国際理解ワークショップを実施したりすることで、世界の様々な課題について知り・考え・行動する地球市民育成を目指している。


トークセッションIII「地域づくり」

要旨

 新型コロナウイルス感染症の流行により、場所や距離といった空間概念が変わった人は多いのではないでしょうか。このような変化の中で、人が地域に暮らすということはどういうことなのでしょうか?セッション3では、富山県南砺市で住民目線の条令や基金をつくる取り組みなどをされている「一般社団法人なんと未来支援センター」業務執行理事の能登貴史さんと、富山県朝日町で地域の人と移住者をつなげる取り組みなどをされている「特定非営利活動法人コクリエ」代表理事の善田洋一郎さんをお招きします。お二人のコロナ禍の前と今の経験について紹介していただきながら、住みたい・住み続けたい地域についてトークしていきたいと思います。

ゲスト
能登 貴史 氏(一般社団法人なんと未来支援センター

能登貴史

 1962年富山県南砺市(井波町)生まれ。1996年大手ファーストフード会社を退社後、本当はなにがしたいのか?自分は社会に対してなにができるのか?いろいろ自問した末の答えが、パソコンでがんばっている人たちの支援だった。2001年「NPO法人PCTOOL」を設立、パソコンは市民活動ボランティア活動の最大の武器、これをうまく使いこなしていこうということでパソコン講座を開催、ITコンサルタントとしてパソコンのトラブルサポートなど市民活動団体の情報化を支援している。2006年から富山県内の市民活動団体のネットワーク組織「NGO・NPOネットワークとやま」の代表世話役、2009年より「富山市災害ボランティアネットワーク会議」議長を兼任し、災害ボランティア活動を広め理解してもらうために活動をしている。2011年から現在は「NPO法人市民活動サポートセンターとやま」代表理事、2019年から南砺市で始まった小規模多機能型自治を推進する「一般社団法人なんと未来支援センター」業務執行理事を務めている。


善田 洋一郎 氏(NPO法人コクリエ)

善田洋一郎

 1981年、長野県生まれ。両親の仕事の都合で幼少期から引っ越しを繰り返す環境で育つ。憧れの都会生活を満喫していた20代半ば、ふとしたきっかけで人生の路頭に迷い、田舎への移住を決断するも大失敗。逃げるように移住した愛知県の山奥で林業と出会い、ルーツの意義や受け継ぐことの大切さを教えてもらう。2012年、結婚を機に人生15回目の引っ越しにて妻のルーツである富山県朝日町に移住。2015年から4年間、朝日町再生会議の委員を務め、移住・定住に関する施策について町に提言を行う。2017年、7年間携わった林業を離れ、移住・空き家の専門員として朝日町役場の職員に。2021年からは仲間とともに立ち上げたNPO法人コクリエの代表も兼務し、行政では踏み込めない課題にアプローチしている。2022年度よりNPO活動に一本化予定。


ホスト
安江 健一 氏(NPO法人まちづくりスポット

安江健一

 1974年岐阜県中津川市生まれ。2003年に富山大学修了後、原子力の研究所に所属して、自然現象に関する研究に携わる。現在、富山大学に在籍して、地形・地質学から大地の動きをさぐる研究を行うとともに、その成果を活用した地域づくりに関わっている。NPO法人まちづくりスポットでは、「健幸」の見える化に取り組み、子供から年配の方までが一緒にまちの地形や建物などを見ながら歩く企画などをしている。



アースデイとやま HOME


Earth Day Network

アースデイJP


最終更新日: 2024年1月30日